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初心者のためのオーディオ講座

つたない文章なので、わかりにくい表現などは修正していきたいと思います。
また、取り上げてほしいテーマ、ご意見等ございましたらメールにてお寄せください。

もくじ
第17回   DVDプレイヤーとして使うプレイステーション2 (その4)
第16回   Net MD とは?
第15回   いまさらですがMDLPについて
第14回   デジタル録音のルール(SCMSについて)
第13回   DVDプレイヤーとして使うプレイステーション2 (その3)
第12回   デジタル録音機器をつなぐ
第11回   ミニディスクついてあれこれ
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第17回   DVDプレイヤーとして使うプレイステーション2 (その4)

 電化製品として考えれば、バージョンアップは当然のことなのですが、またプレイステーション2(以下、PS2)の仕様が変更され、新型「プレイステーション2」(SCPH-50000) として、2003年5月14日に発売になります。
 今回の仕様変更では、主に DVD-Video の再生機能が強化されたので、それらについて解説したいと思います。ひさびさにオーディオ講座を更新したと思ったら、PS2の話題かよ!と思うかもしれませんが、最後までおつきあいください。

 PS2は、従来からDVD-Video の再生ができましたが、今回の仕様変更で、DVD-R/RW (ビデオ/VRモード)と DVD+R/RW メディアにも対応できるようになり、DVD レコーダやPCで編集した記録型メディアの再生が可能になりました。(DVD-RAM 非対応なところがソニー製品ですね)

 また、新型PS2は、別売りのケーブルでプログレッシブ対応TVと接続することで、DVD プログレッシブ再生にも標準で対応するようになりました。
 DVD プログレッシブ再生というのは、従来のインターレース再生がディスプレイの奇数の走査線と偶数の走査線の半分ずつで1回の画面表示を再現するのに対し、プログレッシブ再生は、すべての走査線で1回の画面表示を再現します。それにより、ちらつきの少ない緻密な映像描写を実現しています。

 それでも、初代のPS2を使っているわたしにとって、新型PS2のいちばんの注目は、ファンノイズの低減に伴う動作音の静粛化だったりします。
 あと、新型PS2は、今回の仕様変更で IEEE1394 (i.LINK) 端子が省かれるようです。ということは、IEEE1394 を使うグランツーリスモの通信対戦は新型PS2では出来なくなってしまうんですね。

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第16回   Net MD とは?

 前回、MDLPについて説明しましたので、今回はNet MD について。

 Net MD は、著作権保護技術「OpenMG」を用いて、PC(パソコン)とMD機器をUSBで接続し、PCの音楽データをMD機器に高速転送(チェックアウト)できる形式です。音楽配信サイトからダウンロードした曲やPCに取り込んだ音楽CD、MP3やWAVE、Windows Media 形式の音楽ファイルもMD機器に転送できます。当然のことながらNet MD を使うには、PCとNet MD 対応のMD機器が必要です。

 MDには、従来のATRAC (SP)、ATRAC3 (LP2/LP4) で記録されるため、既存のディスクが使用でき、ほかのMD機器でも再生することができます。

 Net MD の利点は、やはり既存ディスクやMD機器が使えることです。また、PCからMDへの転送(録音)は「OpenMG」、MDからMDへのデジタル録音は「SCMS」(シリアルコピーマネジメントシステム)によって制限されるので、著作権保護のしっかりできる形式だともいえます。

 しかしながら、最近のCDプレイヤーやカーオーディオはCD-Rに記録されたMP3ファイルなどをそのまま再生できるものも多いので、わざわざNet MD を使わなくてもというのが現実なのでしょうか?

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第15回   いまさらですがMDLPについて

 MDにまつわる新技術ということで、いまさらの感もありますがMDLPやNet MDについて取り上げていきたいと思います。とりあえず今回はMDLPについてです。

 MDLPは簡単にいえばMDの長時間録音モードです。MDが搭載されている最新のオーディオ機器は低価格のMDラジカセも含め、ほとんど機種がMDLP対応になっています。

 MDは元々音声データを圧縮して記録しているのですが、MDLPはMDに記録する音声データの圧縮率を高め、記録可能時間を2倍(LP2モード)ないし4倍(LP4モード)にした記録方式です。
 音声圧縮について書くと難しくなりますので省略しますが、80分(1時間20分)のMDであればLP2モードで160分(2時間40分)、LP4モードなら320分(5時間20分)の録音・再生が可能になります。

 MDLPのデータ圧縮には従来のMDと異なる圧縮形式が用いられており、両者に互換性がないのでMDLPで録音されたトラックはMDLP対応のデッキでないと再生できません。また、MDLPで録音されたトラックをMDLP非対応のプレイヤーで再生すると無音再生されてしまいます。

 MDの主な技術はソニーが開発しているのですが、そういえばベータ形式のビデオデッキの最長録画時間も5時間だったかと思います。この辺りはメーカーの癖なのでしょうか?

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第14回   デジタル録音のルール(SCMSについて)

 デジタル録音は、音質の劣化がとても少ないという特徴があります。そのため、著作権保護の観点から、デジタル信号でコピーした音源をさらにデジタル信号で録音(コピー)することはデジタル録音機器によって規制されています。これがSCMS(シリアルコピーマネージメントシステム)です。

 SCMSでは、デジタルオーディオ機器の間で「デジタル信号をデジタル信号のまま録音」(コピー)することを「1度限り」と規制しています。SCMSには音源によって以下の3つの原則があります。

・原則1
CD、DAT、MDから、DATまたはMDへ「デジタル信号をデジタル信号のまま録音」できます。(1世代目)
ただし、1度「デジタル信号をデジタル信号まま録音」したもの(1世代目)から、さらに他のDATやMDへ「デジタル信号をデジタル信号のまま録音」すること(2世代目を作ること)はできません。

・原則2
BS放送、CS放送のデジタル音声信号も、DATまたはMDへ「デジタル信号をデジタル信号のまま録音」できます。(1世代目)
この場合は、「デジタル信号をデジタル信号のまま録音」したDATやMD(1世代目)から、さらに他のDATやMDへ「デジタル信号をデジタル信号のまま録音」すること(2世代目を作ること)ができます。
ただし、2世代目のDATやMDから他のDATやMDへ「デジタル信号をデジタル信号のまま録音」すること(3世代目を作ること)はできません。
また、BS/CSチューナーによっては2世代目を作ることができないものもあります。

・原則3
アナログ入力で録音したDATまたはMDから、他のDATまたはMDへ「デジタル信号をデジタル信号のまま録音」できます。(1世代目)
ただし、1度「デジタル信号をデジタル信号まま録音」したもの(1世代目)から、さらに他のDATやMDへ「デジタル信号をデジタル信号のまま録音」すること(2世代目を作ること)はできません。

 SCMSはデジタル入力の録音のみ適用するので、アナログ入力の録音は何回でも可能です。


 また、パソコンに搭載されているCD-RやCD-RWは、オーディオ機器ではないためSCMSの規格には該当しません。
 パソコン上では、デジタル信号で録音された音はデータとして扱われるため、デジタル(録音)でコピーした音源を、データとしてデジタル(録音)でコピーすることが可能となっています。
 (ただし、音楽やアプリケーションを個人的な範囲を超える使用目的で複製することは著作権法上で禁止されています。)

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第13回   DVDプレイヤーとして使うプレイステーション2 (その3)

 以前、「プレイステーション2(以下、PS2)をDVDプレイヤーとして使う」ということで、2回ほどお話しましたが、PS2のハードの仕様が変更されたのに伴い、DVD-video の再生についても変更されているので、仕様変更になったPS2についても解説したいと思います。

 仕様変更されたPS2は SCPH-30000 以降の品番のもので、今まであったPCカードスロットの代わりに、ハードディスクを収納できる拡張ベイを持っています。これによって、海外向けのPS2と同じ仕様になったとのことですが、そのため国内向けのPS2には外付けと内蔵の2種類のハードディスクユニットが発売されています。

 それに併せて、DVD-video の再生機能もメモリーカードよりソフトウェア供給するものからハードウェア内蔵になりました。今回、新しいPS2でDVD-video を観る機会があったので従来機と比較した印象をレポートします。

 新しいPS2のDVDドライバーはバージョン 2.02 が使用されています。DVD-video の再生機能がハード内蔵になったことで、サーチなどの操作レスポンスが明らかに向上しています。画質も以前のものと比べると、くっきりとした感じで、ちらつきも少なくなっています。

 メリットばかりのようにも思えますが、メーカー側は機能の充実などのためにDVDドライバーをバージョンアップさせるはずです。ハード内蔵のDVDドライバーでは、以前のソフトウェア供給のDVDドライバーのように簡単にバージョンアップできないと思われるので、PS2の購入時期によって、DVDドライバーのバージョンが異なるということになりそうです。

付録 PS2の品番とDVDプレイヤーのバージョン
プレイステーション2 品番 DVDプレイヤーのバージョン
SCPH-10000 1.00
SCPH-15000 1.01
SCPH-18000 2.01
SCPH-30000 2.02
SCPH-35000 GT 2.02
SCPH-37000 B(L) 2.12?
SCPH-39000 (RC)(S)(AQ)(SA) 2.12〜2.14
2003.3.15 現在 管理人調べ
(あくまでも管理人が知っている範囲なので、間違っているかもしれません。
また、同じ品番であっても出荷時期によりバージョンが異なる場合があります。)

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第12回   デジタル録音機器をつなぐ

 今回はMDなど、デジタル録音機器の接続についてです。

 デジタル録音機器にはアナログとデジタルの入出力端子が用意されています。アナログ盤を録音する場合はアナログ入力端子、CDをデジタルで録音する場合はデジタル入力端子に接続されていないと録音できません。

 出力側はデジタル録音機器のメディアに録音されたものはデジタル(化された)音源といえるので、接続するほか機器(アンプなど)に応じて、デジタルもしくはアナログで接続すればよいかと思います。

 実際に接続するときは、アナログ信号はカセットデッキと同様、アンプに接続する事になります。デジタル録音機器のアナログ出力をアンプの入力に、アンプの音声出力からデジタル録音機器のアナログ入力につなぎます。

 デジタル信号はアンプがデジタル入出力を持っていれは、アンプへ接続すればよいかと思います。アナログ信号と同様にデジタル録音機器のデジタル出力をアンプのデジタル入力に、アンプのデジタル出力をデジタル録音機器のデジタル入力につなぎます。
 ただし、アンプに入るすべての信号がデジタル信号で出力されないので、同時にアンプにはアナログ信号の入(出)力も接続する必要があります。

 アンプにデジタル端子がなければ他のデジタル機器(CD/MD/DATなど)に直接つなぎます。
それぞれ、デジタル出力とデジタル入力を接続します。デジタル入力の切り替えはデジタル録音機器で行うので、多くのデジタル録音機器は複数の入力端子を持っています。

 アナログ、デジタルともケーブルをつなぐときはプラグをしっかり差し込んでください。

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第11回   ミニディスクついてあれこれ

 今回から、しばらくミニディスク(以下、MD)についてあれこれ書いていきたいと思います。

 MDは1992年に発売されて以来、アナログカセットに代わり、今ではミニコンポにも標準装備されるようになりました。
また、録音メディアの小ささと振動に強いことを生かし、ポータブル用やカーオーディオ用にも使われています。
わたしもほとんどの録音はMDを使用しており、カーオーディオはCD+MD機を使用しています。

 MDの特徴はデジタル録音ができることです。ディスクには80分(標準)の音声データを記録できます。
当然のことながらCDと同じ音声データでは、あの小さなディスクには記録できないので、MDではすべての音声データのうち、人間の耳に届く音のデータを選び、データをCDに比べて約5分の1程度にして記録しています。

 そのため、発売された当初は、「音が薄っぺらい」とか「カセットテープの方が音が良い」などと言われていましたが、録音部分の技術の進歩によって音質は改善されてきました。

 最近では、MP3に対抗するために、80分ディスクで320分録音が可能になったMDLP(LP2・LP4)規格も使われるようになりました。しかし、考えてみるとLP4で録音された音は、CDに比べて約20分の1のデータ量しかないのですから、とても聴けるようなものではないような気がするのですが…。(これも技術の進歩で何とかなってしまうのでしょうか?)

 次回からはMDの使いこなし方について書きたいと思います。
 それではしばらくおつきあいください。

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