お遍路2 02.11/15〜19

12月頃に行こうと思っていたのですが、ニュースなどで紅葉の情報が入りだしたら、紅葉の遍路をどうしても歩いてみたくなりました。前回と比べると出会った人は少なく、5日間中、4日間を一人で歩きました。でも、しみじみとした感じは、すごくいい感じで、改めてお遍路いいなーって思いました。
11/14 

前回と同じ11:30PM名古屋発 JR高速バス オリーブ松山にて徳島を目指します。
その日は専門学校の講師の日で、名古屋に出かけている日ですから、そのまま授業後に出発してしまいます。問題は授業後の6:30PMから11:30PMまでどうやって時間をつぶすかということです。今回は映画(トリック)を見てつぶしました。


11/15 

5:10AM、徳島駅前に到着です。まだ外は暗く明るくなるまで駅で時間をつぶします。
6:00になりやっと少し明るくなってきましたから、出発です。
前回徳島駅で遍路を区切りましたから、今回は徳島駅から歩き始めます。
目指すは18番恩山寺です。
遍路道の回りには、実を付けた柿や蜜柑がいっぱいです。
これぞ、日本の秋といった風情です。
心配していた足も今のところ大丈夫です。
前回は2日目に痛くなりましたからまだまだ心配です。


18番恩山寺

19番立江寺

18番19番と歩き、20番の鶴林寺に向かいます。
まだまだ余裕で、今日は20番鶴林寺近くの金子やに泊まることにしました。
前回の時より練習もしたし、靴も変えてきました。
そのせいなのか足に痛い所はどこもありません。
痛くなければ楽しく歩けます。
問題は明日の山登りコースです。
一日中登ったり降りたりの繰り返しです。

今日は徳島駅から25キロ。


11/16 

7:00に金子やさんを出発。
宿を出発するとすぐに登り道になります。
やっぱり練習しただけのことはあります。
息ははずみますが、どこも痛くなく楽しく歩けます。

しばらくすると、そんなこと自体忘れてしまいました。
途中で三枝さんと和田さんに合流し、一緒に歩くことになりました。
山中紅葉というわけではないけれど、ぽつぽつとある黄や紅の木がきれいです。


20番鶴林寺
太龍寺に向かう遍路道

21番太龍寺
山にある焼山寺や太龍寺は厳かな雰囲気があります。
その他の寺は・・・・・・・もうすこし・・・・・。


21番太龍寺


太龍寺の上の舎心ヶ嶽に行きました。
岩山の上にブロンズのお大師さんが座っています。
岩をちょっとよじのぼりお大師さんに触ってきました。
遠く太平洋も見られてすごくラッキー!
でもちょっと怖い(高所がだめなのです)
写真の人は山道を一緒に歩いた横浜の三枝さんと、東京の和田さん。
三枝さんはコンスタンスに一日、40キロを歩きます。 山の登りでも涼しい顔です。
5年間で歩き遍路4回目のスーパーおじさん〔60代後半)。

道しるべ
すごく細かく遍路道に遍路道保存協力会の道しるべがあります。
木の枝やガードレール、いろいろなところにステッカーや木札があります。
道しるべには本当に励まされます・・・感謝
22番平等寺
平等寺の近くの宿はやめてしまったらしく、ちょっと離れた宿しかありません。電話をすると車で向かいに来てくれます。
明朝、また平等寺まで送り届けてくれます。
みゆき荘0884-34-2144 清水旅館0844-26-0031
(あとでわかったのですがお寺の隣の喫茶店山茶花は泊まることができるそうです)
今日は23.7キロ


11/17 

宿で一緒だった福岡の中村さんと一緒にスタートしました。あまりの早さについていけません。なんという70才でしょう。
歩き遍路にはスーパーじーちゃんスーパーばあちゃん
いっぱいいます。見習いたいと心から思いました。
中村さん

月夜御水庵


23番薬王寺

距離がちょっと短いのですが、薬王寺の先にしばらく宿がないので、薬王寺の宿坊に泊まりました。 宿坊といってもホテルのようにきれいです。
薬王寺からは、すぐそこに海が見えます。
明日からはとうとう海の近くを歩きます。

今日は20.9キロ


11/18 
23番薬王寺から24番の最御崎寺〔ほつみさき寺〕まで83.4キロもあります。
もうすぐ修行の道場といわれる高知県です。
それもずーっと国道を歩いていかなくてはなりません。
次のゴールの距離感がつかめないまま出発です。
不安はありますが、進むしかありません。
幸い足に痛みはありません。


国道をひたすら歩きます。
同じような景色の連続なのですがなぜかあまりいやではありません。
これはなんなのでしょう?

内妻〔内縁の妻ではなく地名です)ではじめて海が見えました。
たまに釣りをしている人がいます。
何が釣れるのですかと聞くと、「イカだ」との答えでした。
お遍路に釣り竿はだめだろうな・・・・・きっと

今日の宿は海部町のみなみ旅館です。
だいぶ古くなってしまった旅館ですが、おかみさんがすごく親切で感激。

今日は30キロ


11/19 

今日が今回の最終日です。
甲浦(かんのうら)という町で電車はなくなります。
この先の交通機関はバスだけです。それも1時間に一本。
時間によっては2時間に一本になります。
しばらく歩くと家も無くなりました。
右は崖、左は海というなんともあっさりというのか、スゴイ景色が歩いても歩いても続いてます 。
どこで区切りにしようか悩むより、行ける所まで行こうと思い、入木という所まで歩きました。室戸岬まであと26キロの地点です。
そこでちょうどバスが来たものですから手を上げ乗せてもらいました。
突然、今回の遍路の区切りになりました。
そこから甲浦駅まで行き、1時間30分待って電車で牟岐まで行きます。そこで乗り換え海部まで行きます。
そこでまたまた乗り換え徳島に向かいます。
乗る人が少ないせいだと思いますがすごく運賃が高いです。
海部から徳島まで一時間乗るだけなのに2750円〔特急券含む)でした。
徳島に着いて、銭湯に行きました。
歩き遍路にはお接待ですからと無料でした。〔こちらではお四国さんといわれる)
ほんとうに不思議な所です。

前回一緒に歩いた松浦くんは〔21才)はまだ歩き続けています。
そしてもう少しで結願です。
始めのうちには、何度もやめようと思ったようなのですが、もうすぐ終わりです。
今は、終わるのが寂しくて寂しくてしかたないと言います。
お遍路にはマジックが隠されているようです。
私も味わいたいですね。

足も痛くならずに元気に五日間歩けました。(まめひとつできませんでした)
今度はいつ来ようかな。


室戸の最御崎寺への道

今日は30数キロ〔徳島市内のぶらぶらを含む)