第31回定時会員総会およびシンポのご報告
さる5月16日(土)午前11時より12時まで、東京都港区芝2丁目の友愛会館において本年度当会定時会員総会が開かれました。なおこの総会は5月9日大阪で開かれた拡大幹事会の議決を受け、これを確認する形で行われました。
まず会務報告として建築士の事務局次長より昨年度の調査鑑定の概要の状況が報告され、ついで弁護士の事務局次長より、会員より受任の事件の処理状況の報告が行われました。調査鑑定や事件処理受任の欠陥の種類は、木造や鉄骨造りの軸組み住宅の欠陥が減り、プレハブ住宅や型式住宅の欠陥並びにマンションの欠陥が増えているとのことです。
型式住宅やプレハブ住宅では、これらが大臣認定の建物であるため認定図書がない限りあらかじめ躯体の欠陥が確定できず、欠陥は主として在来工法住宅と共通の地盤補強や基礎構造の欠陥に集中しているとのことでした。訴訟事件となり初めて認定図書の取り寄せが可能となり、躯体の欠陥が究明されるという、迂遠な手間のかかる方法をとらなければならない現状です。メーカー側では認定図書を特許と同様公開出来ないとその提出を拒むのが常ですが、請負契約の目的物についての設計図書そのものにかわりはないので、契約者に対し認定図書を開示するのは当然のことで、この認定図書を契約時に交付すべきとの運動を展開すべき必要があります。調査鑑定、訴訟受任とも5〜6年前に比べてその数が減ってきているとのことでした。
ついで会計報告がされその承認決議がされました。その後平成21年度の新役員として以下の役員が選任されました。
≪平成21年度新役員≫
代表幹事 |
澤田和也(体験者・弁護士) |
副代表幹事 |
木村 孝(弁護士) |
大阪・東京事務局長 |
澤田和也(大阪・東京会務運営統一のため代表幹事が兼務) |
大阪事務局 |
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次 長 |
法 律 |
中井洋恵(弁護士) |
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建 築 |
石川育子(一級建築士) |
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庶 務 |
山本慶子(事務職員) |
幹 事 |
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澤田和也 中井洋恵 石川育子 高塚哲治 井戸田精一 |
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西野久志 高石征一 高橋純 水谷幸子 米澤進 後藤敏浩 |
監査幹事 |
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高石征一 花川淳一郎 西野久志 |
専門委員 |
法 律 |
澤田和也 中井洋恵 |
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建 築 |
石川育子 高塚哲治 井戸田精一 鳥巣次郎 |
顧 問 |
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鳥巣次郎 |
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東京事務局 |
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次 長 |
庶 務 |
三澤正志 |
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体験指導 |
池田定男 |
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法 律 |
小林誠 |
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建 築 |
小出伸顕 |
幹 事 |
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木村孝 小林誠 河合敏男 三澤正志 小出伸顕 成澤満 |
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末永英壽 麻田光則 寺島美代子 間崎路子 |
監査幹事 |
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手呂内一人 |
専門委員 |
法 律 |
木村孝 小林誠 河合敏男 |
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建 築 |
小出伸顕 成澤満 高塚哲治 |
以上で本年度定時会員総会は終了し、その後午後1時より総会記念のシンポジウムが行われました。
本年度のオープンシンポの詳細は、3月17日更新の当ホームページ“正す会会員総会シンポジュウムのお知らせ”でご案内のように、「30年間の活動の体験からのアドバイス―欠陥住宅に出会ったら―」というテーマーで、木村孝副代表幹事及び中井洋恵専門委員が司会者となり出席者の有志で討論するという形で行われました。
また、オープンシンポに先立って行われた代表幹事澤田和也のご挨拶を兼ねたスピーチ「欠陥住宅を正す会の歩みと数多く獲得した取り壊し建て替え損相当判決の与えた影響」と、当会顧問鳥巣次郎一級建築士が「欠陥住宅を正す会での調査鑑定活動を通じて得た欠陥住宅被害者の実像―あわせ被害回復のためのガイダンス」と題する講演のテキストは今月更新の「正す会の窓・・・その69」に全文掲載しておりますのでご覧ください。
なお当日各地消費者センターより、ご担当者の皆様方に多数ご参加いただきました。
ここで改めて御礼申し上げます。
(平成21年6月1日)
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