野鳥観察

 

今まで見た野鳥の種類

国内のみ326種類/国内・海外約600種類 2003年1月1日現在

好きな鳥

フクロウ ural owl

野鳥に有り余る食べ物があると

平成14年1月1日

今、日本は飽食に時代と言われています。
いっぱい食べ物があるとどうも好き嫌いがはっきりしてきて粗末に扱うようになります。
野鳥に有り余る食べ物があるとどうなるのでしょうか?
最近見たことを書いてみました。
先日、菅生川の竜美が丘会館でオオタカがコサギを襲っているのを目撃しました。
オオタカ♀成鳥が川の真ん中でコサギを捉え苦労して土手に引き上げました。
まず内蔵から食べ始め、次いで筋肉を食べているようでした。
30分ほどで満腹になったのか回りをきょろきょろ見回すだけでほとんど食べなくなりました。
1時間後、竜美が丘会館の講演の中休みに覗いてみると何とまた食べていました。
フィールドスコープで見る限りではコサギは羽根ばかりでほとんど食べ尽くされていました。
更に2時間後見てみるとさすがにもうオオタカはいません。
対岸の現場に行ってみますとコサギの羽根が散乱しているだけで嘴も足もありませんでした。
食べてしまったのか、他の動物(犬や狸・・あそこは時々狸が現れる)
に食べられたのかは解りませんが大部分はオオタカが食べたことは間違いありません。
彼女はこれで1週間は食べののの心配はいらないでしょう。
話は変わりますが、私の家に庭に毎年10月の半ば頃キビタキの♀が10日ほど訪れます。
南の国へ帰る途中に寄っていくようですが、
彼女は庭の木についたおびただしい数の虫を食べていきます。
じつはキビタキのために庭木の消毒をしないでおくのです。
したがって大量の青虫が発生するのですが、彼女はそれを片っ端から食べていきます。
一日数百匹は食べるようです。
外国まで飛んでいくにはその位のエネルギーが必要なのでしょう。
ところがよく見ていると、何と好き嫌いがありまして、
折角くわえた青虫を何が気に入らないのか、ぽいと捨て、
新しいのをくわえて食べたりしています。
うーん!有り余る食料は野鳥の生態をも変えるのかなあ?
そのキビタキが去って1ヶ月ほどすると中国大陸よりジョウビタキが渡ってきます。
そのジョウビタキのために夏中ミルワームという虫を栽培しています。
これを3月まで毎朝20匹前後与えるのです。
今年はとってもきれいな♂が来てくれました。
ジョウビタキはこの季節1羽ずつ縄張りを持っています。
今のところそのミルワームに気付いている他の鳥はいません。
ということは彼がミルワームを独占しているのです。
そしたらこんなことになりました。
朝起きると彼は私の回りを飛び回り餌を催促します。
これは例年のことです。
そして餌箱にミルワームを入れるとすぐに数匹を食べますが、
1匹持ってどこかへ消えます。
まだ10匹前後のミルワームは残っています。
10分か15分後にまた現れ3~4匹食べまたいなくなります。
そして1時間ほどかけて食べ尽くします。
何か子どもが一度に食べるのを惜しんで少しずつ食べるように。
あまり人間と変わりないような気がしませんか?