一昨年の秋、大阪市青少年活動協会のリーダースクールの「フォレスト体験プログラム」になんとなく参加してみました。 森での遊びのプログラムだと思っていたのですが、実は間伐や下草刈りのボランティア体験だったのです。 この時、森で汗をかいて作業をする楽しさを初めて知りました。人間が手入れをしなければ、森の元気がなくなる事を学びました。 間伐で森に光が入るところを目の当たりにして、単純に「すごー!」と感動した事を覚えています。 とても爽快な気分を味わう事が出来ました。

 それまで山と言えば、ハイキング、オートキャンプ、スキーぐらいだった私にとって、森での作業はとても新鮮でした。 何か「ピピッ」と来るものを感じ、山に惹かれて行きました。「山をもっと知りたいな。」「森と仲良くなりたいな。」と思い、 森林大学に行き、半年の講議と実習を通して色んな事を学びました。そして私はどんどん森の作業にはまって行き、 作業服とヘルメットが似合う人になってしまいました。 今も日本森林ボランティア協会に所属し、いろんな活動地に出かけています。
 初めはただ木を切る事が楽しかったのですが、活動を続けるうちに色んな楽しみが増えて来ました。 森の恵みを生かしたクラフト作りや、料理、四季の森を見る楽しさ、森の音から得る安らぎ、小さな命を見つける喜びetc。

 森は私の元気の素です。
 私の活動が果たして「ボランティア」といえるのかどうか疑問になるぐらい私は森での作業を楽しんでいます。
「自分が好きだから行く」のであって、ボランティア活動をしているという意識は薄いかもしれません。 私はそれでいいと思っています。好きだからこそ自発的に行くのだし、長続きするのだと思います。 好きな事が結果的に森へのお返しになっているのなら、私はとても嬉しいです。「私は森に元気をもらって、 森は人に手入れをしてもらって大きくなり、森が私達を支えてくれる。」そんな循環が上手く続けばいいなぁと思います。 これからは「ただ切るだけ」ではなく、森を育てる事をもっと意識して活動できるよう、 少しずつ色んな事を学んでいきたいと思っています。
 そして森で老若男女を超えた多くの仲間と出会えた事に感謝しています。 作業の後のお酒と、皆とのワイワイガヤガヤも大きな魅力の一つです。今後ともよろしくお願いします。
                                    (N)

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