私がアウトドア活動、具体的にはキャンプや山歩きに出かけるようになったのは20代半ばからでした。
私は大阪市内で勤労者のサークル活動を支援する施設を利用していて、ここのアウトドアサークルに入会したのでした。

 そこでは大阪近郊の六甲山や金剛山へ歩きに行ったり、キャンプを楽しんだりしていました。
そんな活動を2年間程続けた後、転職のため、しばらく山から遠ざかっていました。仕事が落ち着いたある日、「伊賀森林ボランティア体験会募集」の広告を見つけたのです。まず、どんなことをするんだろうという好奇心と、久しぶりに山へ行ってみたくなったのとで、即応募のFAXを送ったのでした。

 以後毎年参加するようになったのは、やはり森の中で作業する爽快感があるからです。
間伐するのに手間取ったり、切り分けた間伐材を、斜面下りながら運んだりと、森林での作業はやはり大変ですが、 笹刈りした後、自分たちが刈り上げてすっきりしたコナラ林や、間伐後の明るくなったスギ林を見たときの満足感。
参加しているメンバーが力合わせて仕上げたのだという充実感。これらもろもろの感情が一体となった爽快感が、 また来ようという持続力になっているのです。
 野外活動センターの敷地面積は112万平方メートルあって、一回の作業でこなせる範囲はその中のごく一部でしょう。
 また月日が経てば同じ場所に再び間伐に入ったり、笹刈りする必要もあるでしょう。
そうするといかにこの活動を継続して続けるかが、大きな課題になってくると思うのです。
その為には野外活動センターの職員さんと、作業に参加する人達とが話合って年間を通 した計画、どの箇所でどんな作業をするのかという構想を練ることから始めて、みんなで森を作っていくのだという雰囲気が必要ではないかと思います。

  そして中心になる計画の中に木工・工芸作業が出来たり、ハイキングに出かけたり、森についてのセミナーなどのプログラムを入れて、続けて参加しやすい活動にすれば良いのではないでしょうか。
 今後も伊賀森林ボランティアグループの活動が発展していくように、微力ながら知恵と体力を使っていきたいと思っています。

                                    (S)

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