ちかごろ思う事

 

2000年の向こうに

2000年1月1日

今、急激に世界が変わっています。
戦争による破壊を除けば、有史以来最も急激で大きな変化かと思います。
鉄道が敷かれたり、自動車が普及したりしたときに匹敵する変化、
スピードが速い分だけその変化も大きいようです。
私たちも否応なしにその情報革命の渦に巻き込まれております。
毎日毎時間どんどん飛び込んでくる情報の嵐を我々日本人はどのように乗り切っていったらよいでしょうか?
  日本の人たちはどうも同じ方向を向いているように思えます。
これは自分でものを考えることをあまりしないからだと思えてなりません。
数学の問題を解いたり、漢字を覚えたり、英語を訳したりする時もものを考えますが、もっとものの本質を見抜く力が不足しているように思えます。
例えば、新聞、テレビ等でニュースを流しますが、あれはニュースではなく、ニュース解説です。
私たちはニュースを読む前にニュース解説を読んでしまいます。
私は新聞はまずニュースを流し、その解説は何ページにありますと言うようにしてくれたら、ニュースに対する自分の解釈が出来るのではないかと思っております。
また日本人はブランド品に群がるといいます。
どこの国でもそうかもしれませんが、日本人は特にひどいようです。
これは自分でものを評価できなくて

「シャネルだからいいはずなんだよ」

といった他人任せの評価に頼っているためのように思えます。
このようにものを考えない人たちの中に膨大な情報が入ってきた時に、なにかとんでもない方向へみんな一緒に流されてしまいそうな気がしてなりません。
もし、意図的だったらなおさら恐ろしいです。
遅いよ!と言われるかもしれませんが、その対策としては、やはり教育、学校教育もそうですが親が子供に対する教育すなわち 子育てから考えなければいけないのではないでしょうか。
子供にものを判断する力を養う子育てです。
宿題で漢字を10ページ書いてきなさい。
というのがあります。
岡崎の学校ではどこでもやっています。
これはほんとに困ります。
子供は全然頭を使わないからです。
それならここにある漢字をどういう方法でも良いから覚えてきなさい。
という宿題に変えていただきたいと思います。
そして学校ではどういう方法で覚えてきたかを話し合えばよいのではないでしょうか。
どこかの中学で架空の1000万円で株を買わせるという授業があったそうです。
各グループで話し合って買ったそうですが何ヶ月後に全員損をしたそうです。
ダウがこれだけ上がったにもかかわらずです。
でも買った理由が面白かったです。
ダイエーが優勝したからお客が入ると思って買ったら下がちゃった。
ニンテンドーが面白いんで買ったら下がっちゃった。
買った意志がはっきりしていてよいですね。
こういう教育がこれから必要になるのではないでしょうか。
遅きに失した感はありますが、これからは烏合の衆であってはならないと思います。
この危機を乗り越えて日本が発展することを願ってやみません。

つづく

Akihiko Fukada