ちかごろ思う事

 

今年の梅雨

平成17年7月21日

なんとなく、梅雨が明けてしまいました。たった3週間前は水不足が心配されておりましたが、7月に入ったとたんあちこちで洪水の記事が紙面をにぎわせております。と思ったらもう梅雨明けです。なんだか水不足になったり、洪水になったり、猛暑になったり目まぐるしく変化しています。でも全般に雨が少なかったと言われています。 私は高校の頃、将来気象庁に勤めたいと思っておりました。医学部に入れなかったら今頃どこかの無人島で灯台守をしていたかもしれません。
  そんなわけで昔の知識を呼び起こしてみますと、梅雨前線というのは日本列島に沿って東西に横たわり、小笠原高気圧と大陸の高気圧の間で南北に揺れ動くものですが、今年の前線は韓国を横切って後、南下して日本列島を南北に横切っています。それが東西に移動したため局地的に大雨が降り、前線と離れたところではよいお天気になり、洪水と干ばつが同時に見られたものと思われます。
  今年は降雨量を調べてみますと、矢作川上流域の上矢作地点での4月の降水量は61mmで例年が159mmですから38%、5月は83mmで例年の176mmに対して 47%とかなり少な目でした。6月は110mmで例年242mmの45%ですが、この雨量の大部分は30日に降ったものです。5月1日に5万キロ立方メーターあった矢作ダムの貯水量は6月30日には約18000と大きく落ち込んでしまいました。そして7月はあれだけ降ったのに降水量は18日までに209mmで、例年の降水量284.5mmの約74%です。もう一雨なければ例年並みになりません。
  7月の矢作ダムの貯水量は一時45000キロ立方メーターになりましたが、19日現在38800に落ちております。貯水率は77.6%です。
  ちなみに7月19日の宇連ダムの貯水率は44.7%、牧尾ダムは63.6%でした。また、四国の早明浦ダムは一時8%に落ちておりましたが、洪水騒動の後、50.4%に回復しております。町では洪水、ダムの貯水率はやっと半分・・こんな状態が起きるのは山に杉と檜ばかりにしてしまったつけが回ってきたためかもしれません。

Akihiko Fukada