ちかごろ思う事

 

近頃の「いじめ」の特徴

2000年4月11日

名古屋の中学生が同級生達から5000万円もの大金を脅し取られていた。
尾骨骨折、肋骨骨折、たばこのやけどの跡が数十カ所など数々の拷問を受けていた。
これだけのことがあっても教師は気付いていなかった。
その説明に本人が何も言わなかったことをあげていた。
言えなかったからこそこの事件の深刻さに気付かねばいけないのに!
私も今いじめの児のカウンセリングを1件抱えている。
その児は何でも話してくれるからこれほど追い込まれてはいない。
しかし、担任がいじめの事実に気付いてくれるまでに何回も話さねばならなかった。
なぜなら主犯格の児は成績優秀、運動もできる担任にとっては期待の星であったからだ。
でもやっと解ってもらえたが、えこひいきだ!と反撃を受けていた。
以前にももっとひどいいじめのケースを持った。
なぐる蹴るばかりではなく、首を絞められ3回ほど意識を失ったことがあった。
なかなか本人が言わなかったがやっと堅い口を割って話してくれた。
その時の担任、その時の学年主任、校長、教頭、加害者8人の親子、
被害者親子で集まり事実を究明し、いじめの全容が明らかになった。
この事件を教育委員会に上げる、加害者が謝るということで一応の決着を見たが、
最後に担任が「こんなことになってすみません」と謝った。
なんと加害者の親に。
やはり、その担任にとって加害者は期待の星だったのかもしれない。
この2つの事件は父親が頑張って解決を見たが、今度のそれは父親が死亡した
母子家庭を襲った事件であることが、私の気持ちをやりきれないものにしている。
加害者には自分のしたことに対する責任をきちっととらせなければならない。
将来ある子供だからこそ是非罪を償わせなければいけない。

Akihiko Fukada