ちかごろ思う事

 

平成15年日本経済は?

平成15年1月1日

日本の物価は世界一高い!などと言っていたマスコミは、物価が少し下がり始めると今度はデフレスパイラル!物価は下がってはいけないのだそうです。マスコミって無責任ですね!
やっと下がってきた物価を何故インフレに戻さなければいけないのかよく分かりませんが、ちょっとそれは無理ですよね。
日本の近くに数限りない人口を抱えた国があります。この国の所得は日本の30分の1だそうです。この国が社会主義国家であるうちはよかったのですが、働いただけお金が貰えるようになってから、労働者の水準が高くなり日本の人との差が無くなってしまいました。そこへ外国から資金と技術が持ち込まれ、優れた商品を作ることが出来るようになりました。しかも人件費はほとんどかからずにです。その安くて優れた製品が日本の市場を奪うばかりではなく、日本に流れ込んでくるようになりました。当然物価は安くなるはずで、それがデフレの原因だと思っています。また、中国が人口1億人以下の国であればすぐに給料が上がり問題ないのですが、無限に人がいる国です。このままではこの状況は数十年続きそうです。それまで日本は保たないでしょう。その対策は2つあり、1つは中国の通貨である元を変動相場制にし、元高にすることです。円安にする手もありますが、今の日本は黒字国家ですから、すぐに円安は難しいと思われます。日本が黒字国家である理由は中国にはまだ質のよい車を大量に作る技術がないからだと思います。それが出来るようになれば日本は赤字国家に転落し、その時点では自然に円安に傾くと思います。もう一つはより付加価値のある製品を作り出すことかと思います。
ところが日本では1年間に銀行が貸し出すお金の量は返済される量より40兆円も少ないのだそうです。これは他の国にない付加価値のある商品を作り出す努力がなされていないことを意味します。
横道にそれますが、その理由はバブル期に拡大しすぎた事業を縮小しバランスシートを改善しようとしていると思われます。それが1社のみならよいことですが、全ての会社が同じことをすると、こういう事態が発生します。ですから銀行がいくら貸し出し金利を下げても潰れそうな会社以外で借りる人がいないのだと思います。それに対して竹中という人は不良債権が無くなれば全てが解決する訳の分からないことを言い始め、それを許した銀行をたたきにたたいています。メガバンクも潰れても構わないと言っているようですが、そんなことになったら日本は破滅です。あの方は医者でいえば解剖学の教授のような方で、体については大変詳しいのですが、生きた患者さんを診るのは初めてという感じです。
ですから交通事故にあって苦しんでいる人に向かってお前はそんなに太っているから車が避けきれないんだ!
今から食事制限と運動しなさい!
そんなことを平気でしていると思われます。
どうすればよいのか私には分かりませんが、泣く泣く公共事業にお金をつぎ込むしかないのではないでしょうか?
もちろん誰も渡らない橋を瀬戸内海に3本も架けたり、熊しか走らない高速道路を北海道に作ったりする輩には任せられないですよね。まだまだ腹の虫が治まらないのですが、新年早々愚痴ばかりになってしまいました。
この辺で終わりにします。

Akihiko Fukada