ちかごろ思う事

 

オオタカに思う

2000年8月22日

最近、万国博覧会会場や第2東名建設予定地でオオタカの巣が発見され、大問題になっている。
常滑でみられたように、いつの間にか巣がなくなっていたり、第2東名でみられるように、
巣作りの時期にカメラを設置し妨害したり、巣の土台を切り落とし、
少しずつ巣がバラバラになってしまうように細工をしたり、
オオタカにとっては大変迷惑なことである。
これはオオタカが希少種であることと、餌の関係上、里山に巣を掛けることによる。
道路も金額の関係から田園と里山の境界にできることが多い。
そこでどうしても競合してしまう。
しかし、問題はオオタカの巣にあるのではない。
オオタカという鳥は、豊かな森があり、木の実が実り、昆虫や小鳥、小動物が集まる。
その頂点に君臨する鳥である。
彼らが生きていくためには、豊かな自然がどうしても必要なのだ。
その自然を残していかなければいけないという代名詞にオオタカが使われている。
そこの所を取り違えないで頂きたいと切に願うものである。

Akihiko Fukada