ちかごろ思う事

 

文化庁の日本語世論調査

平成17年7月14日

文化庁の日本語世論調査が今年も新聞紙上をにぎわせています。
各紙見出しになっているのがビミョーという言葉で若者の間で流行語になっています。先日元テニスプレーヤーの松岡修三氏がビミョーという言葉は我が家の禁句だ!と言っておられました。理由は人は自分の意見をはっきり持っていなければいけない。この言葉は意見のない人が言う言葉だ!ということでした。確かにそんな一面もあるようです。お腹の痛みを訴えている中学生を診察したときに、お腹を押さえて「ここ痛い?」と聞きますと首を振るばかり・・「声を出して言ってご覧。それでは、ここは?」「ビミョー」お前、自分の腹が痛いかどうかも分からないのか!と言いたくなります。 やばいという言葉をよい意味で使っている若者が増えているのには驚きました。ガバナーが来られるのに何の準備もできていない・・・それはやばい!こんな使い方になりますが、このケーキ、やばい、美味しい!という風に使うのだそうです。形容詞が二つ並んでいて変な感じと思うのは私が年をとったからでしょうか。
  また、青田買いと青田苅りや、汚名返上と汚名挽回なども間違いやすい言葉のようです。野球放送を聞いていますとエラーした選手がホームランを打ったとき、汚名挽回の一発などと言っているような気がします。
  上司を結婚式に招待したときにときに「枯れ木も山のにぎわいですから是非ご出席お願いします」などと言ってしまい、出世にも響くような間違いもありました。
  そしてその間違う頻度は中高年ほど高くなっているようでした、今の若者は!と言えなくなっております。

そこで私の出会った話を二題

ある若者が興奮気味に「あいつの面なんか見たくも痒くもないわ!!」なんかごろはいいですよね。

その2

ある大学教授の話
今年卒業した学生が手紙をくれたんだけどね。
先生、こんな出来の悪い私たちでも熱心に教えていただき本当に有り難うございました。お陰で私たち全員無事卒業できました。これからは社会人として先生に教えていただいたことを生かしていきたいと思います。どうかこれからも私たちを草葉の陰から見守っていて下さい・・・・

Akihiko Fukada